ビフォーアフター社長日記

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現代人が手にしている最高の道具


 フランスでは、エマニュエル・マクロン政権の自動車燃料増税に反対して「黄色ベストデモ」が起こっています。マクロン政権は地球温暖化対策として、2040年までに化石燃料自動車を廃止するという方針を打ち出しており、燃料税の増税はそういった「正しい」路線の延長にあるのですが、民衆はその「正しい」に激しく反発しているという訳です。

 こうした「正しい」考えやそれに基づく政策を「ポリティカル・コレクトネス」略称「ポリコレ」と呼ばれますが、正しければいいという訳ではではない、という本音が噴出することもよくあることです。メルケル政権の難民受け入れに反対する人たちも同様です。逆にアメリカファーストを掲げ、移民排斥的な政策や自国主義的発言を強めて支持を集めるトランプ政権は、こうした感情の動きを上手にすくっているのだと思います。フランスの自動車燃料増税に伴う騒動は、「正しい」ことを理由に物事は進むわけではないという太古からの歴史的事実をまたひとつ積み上げていることになるのだと思います。

 話は変わりますが、先日久しぶりにスタンリーキューブリック監督の「2001年宇宙の旅(1968年公開のSF映画)」を観ましたが、冒頭まもなく類人猿が動物の死骸から大きな骨をみつけ、それを手にとって他の骨を砕くシーンがあります。道具の力で人類の能力が上がっていく始まりです。映画では、そこから宇宙船を制御するコンピューターHALを使い、宇宙空間をも自在に移動する姿が描かれます。映画を面白くしているのはHALの「感情」です。コンピューターに不信感が芽生え、人間の命を奪うに至るという展開になります。

 この「2001年宇宙の旅」でも予想されていなかった(そういう日常生活のシーンがないので当たり前ですが)のは、SNSの普及です。トランプ大統領は1日に何度もツイッターで発信していますが、その反応は直接おこなっている、バイアスのかかっていない世論調査になっているのだと思います。

 感情の制御がもっとも予測不可能だとすれば、対話に時間をかけることが必要ですが、直接対話しようとしてもその数には限りがあります。スマホがすっかり普及している中で、SNSであれば最大限の人にメッセージを発信してその反応をうかがうことができます。今日時点で、現代人が手に入れた最高の道具とはSNSだと思いますし、その「金鉱」に触れている人はほんの一握りです。


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