ビフォーアフター社長日記

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天風哲学とインナーワード


 一生の間、人生にもっとも影響を与えるものは何でしょうか?

 持って生まれた親兄弟、環境、才能、財産などももちろんそうでしょう。しかし、一生のこととも思えません。人との出会いや身に着けたスキルなども影響を与えると思いますが、どちらかというとこれらは影響を受けた結果です。心の指導者と呼ばれるような人が言っていることを最大公約数的に表現すると、それは「無意識」です。

 バブル崩壊のころでしたが、勤務していた会社で天風会の講師による研修がありました。研修は「思ったことが実現する」という潜在意識を鍛える重要性の理解と、実践のためのものでした。そのときに真骨頂だと感じたことを、天風会のホームページから引用します。

 天命に安住し宿命を切り拓く

 「運命には、どうしても逃れられないものと、それから逃れられるものとあるんです。逃れられない運命は『天命』という絶対的なもので、これは人力を以っていかんともすべからざるもの。男が男に生まれ、女が女に生まれたのも天命。この現代に生まれたのも天命なら、昔に生まれたのも天命。これはどうすることもできない。 しかし、絶対に逃れられない天命的なものばかりが人生に襲いかかるんじゃない。多くの人が苦しみ悩むいわゆる運命は、『宿命』なんだ。宿命というのは人間の力で打ち拓いていくことができるもの、絶対的でない相対的なものなんだ。

 ところが今の人は、宿命にぶつかったときでもそれを天命だという。自分の努力が足りないことは棚に上げて、どうにも仕様がないというのである。そういう人間が人生に生きるとき、ただ偶然ということのみを頼りにして、その結果自分じゃ気がつかないが、いつか自分の心が迷信的になってすぐ神や仏にすがりつこうとするのである。

 現在、書店やネットに溢れる自己啓発系の言説は、意図的か偶然かは別として、大体が中村 天風(なかむら てんぷう)、あるいはナポレオンヒルの焼き直しの範囲内なのではないかと思います。

 天風哲学は、表面的に理解して感想文を書くのは容易ですが、実践しようとするとすぐに壁に直面します。次から次へと湧き出す無意識の言葉が行く手を阻みます。

 「無理だ」「今からやっても無駄だ」「どうせダメだ」「いつもうまくいかない」「タイミングが悪い」などなど、言い訳が泉のごとく湧き出し、それらに溺れてしまいそうになるので避難します。つまり辞めます。このように湧き出る言葉を、別の自己啓発系では「インナーワード」と呼んでいます。

 人間は言葉を持っているが故に「インナーワード」の指示に従ってしまう生き物です。この「インナーワード」こそが、人生のもっとも影響を与えるものなのだと思います。では、この「インナーワード」の辞書の書き換えはどうすれば良いのでしょうか?

 これは自己啓発ブログではないので、僕に応える資格はありませんが、ネガティブなインナーワードが育つのは暇だったり、悩むだけで手や頭が動いていないときなのではないでしょうか。

 自立した社会人であったら、人が喜ぶことを考えて行動に移し、その成功率を上げる工夫に大半の時間を使うことで湧き出る泉を忘れることではないかと思います。


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