ビフォーアフター社長日記

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周りの変化に気づけない人たちが、自分たちのチームの問題に気づけるわけがない


 10月20日に全日程を終了した世界バレーは、世界ランク3位のセルビアの優勝で終わり、日本は世界ランキング6位という成績でした。日本の監督は1965年生まれの中田久美さん。かつて天才セッターとして高校時代から日本代表に選出される名選手でしたが、今は指導者として久光製薬スプリングスを優勝チームに育て、2016年から全日本の監督を務めています。月刊「致知(ちち)」(※1)に中田監督のインタビュー記事が掲載されており、スプリングスを勝てないチームから勝てるようにした経緯についても書かれています。集まってくる選手はもともと才能も実績もある選手ですので、そのスキルを上げることはもちろん大事ですが、他のチームも同様な選手の集まりですので、勝つためには何が必要だったのかという観点で読むと次の内容には凄みを感じました。以下、記事の抜粋です。

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 それから片づけですね。というのも、体育館と隣接する合宿所の廊下に私物が散らばっていて、中にはやめた選手のタンスまで放置されていたんです。すぐに選手を集合させると、「これではダメ、日本一にはなれない。すぐ片づけなさい」と言って、各自の部屋から体育館の掃除まで当番をつくって、全部一からやり直させました。なぜそうしたかと言うと、周りの変化に気づけない人たちが、自分たちのチームの問題に気づけるわけがないからなんです。「汚い」とか「汚れてる」って気づけない人に、チームの何が気づけるんですかって話です。日常生活ってすごく大事で、いまはコートの中だけちゃんとやっていればそれでいいっていう風潮がありますけど、答えは日常生活の中にある、と私は思うんです。
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 終わったことを評論するのであれば不要な能力でしょうが、自分のチームと相手のチームの変化に、リアルタイムに瞬時に反応して先回りして身体が動いていかないと、レベル差が無かったり、ましてはレベルが上のチームを上回り、勝つことはできません。

 「周りの変化に気づけない人たちが、自分たちのチームの問題に気づけるわけがない~答えは日常生活の中にある」。

 日常生活で「小さな変化に気づく習慣」「変化に対応する習慣」を促すことは、「企業文化」をポジティブなものにして、目標を達成していくチームであるためにとても大事なことなのだと染み入りました。

※1:人間学を学ぶ唯一の月刊誌


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