ビフォーアフター社長日記

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ボーダーを超えて


 テニス全米オープンで、大坂なおみさんが優勝しました。大坂さんはハイチ系アメリカ人の父親と日本人の母親のもとに生まれ、3才からアメリカで育っており、日米二重の国籍を持っています。ですが「日本人初の快挙」であることは間違いないことで、僕も興奮しました。この偉業の大きな要因のひとつは、彼女の父親がウィリアムズ姉妹からインスピレーションを得て、テニス選手の育成環境として、国境(ボーダー)を超えてアメリカを選んだということだと思います。これからもっと大坂さんのようなヒーローが出てくると良いなと思います。

 それというのも、昨年NHKの番組でノーベル医学・生理学賞の受賞者 大隅良典さんが「日本の大学の状況は危機的で、このままいくと10年後、20年後にはノーベル賞受賞者が出なくなると思う」という現場の危機感を表明されていましたが、同時に日本の優秀な研究者はアメリカや中国など海外からのオファーを受け、ボーダーを超え、日本よりも良い研究環境を理由に移籍が進んでいるからです。これが最も良いことだとは思いませんが、日本の国家予算の大半は高齢化に伴い社会保障費に割かれ、なかなか未来のための予算に充当できないという現実があります。海外に渡った優秀な日本人が、世界に羽ばたいていくことを喜ぶべきことなのだと思います。

 一方で、資源小国日本で実は豊富かつ伸び代があるといわれているのが観光です。世界観光機関による国際観光客到着数をみると、日本に来る外国人観光客は2015年1974万人だったのが、2017年は2869万人と2年で40%の伸長です。2020年には4000万人を目標にしているようですが、この勢いだと達成していくのではないかと思います。

 観光資源は歴史や自然やインスタ映えする風景やキュートさもそうですが、物価が安いこと、治安が安全で食品などが安心であることなどが挙げられます。建築を担う事業体も自治体や地場産業と連携して、ボーダーを超えてやってくる外国人をはじめ、地域外の人をいかに呼び込むかということに取り組んでいく思考が必要だと思います。


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