ビフォーアフター社長日記

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スマホと商売


 商業界10月号のタイトルは「スマホと商売」です。小売業という成熟化の最先端に向けて平易に情報を届けている雑誌ですが、スマホを「お客様に最も近い商売の道具」と位置付けているのはさすがだと思います。

 スマホの普及率は50代で66%、60代で33.4%(情報通信白書・平成29年度版)ですが、フィーチャーフォンの多かった2012年には、モバイルネットの利用時間は37.6分/日だったのが、スマホの普及が増えた2016年では利用時間が61.3分と1.6倍になっているそうです。さらにそこから2年経っていますが、消費者は平均して1時間以上はスマホなどのモバイルフォンを通じて情報に触れているということになります。

 他店より高い買い物をしたとわかったら差額が振り込まれるアメリカのチェーンストアのスマホアプリの紹介や、様々な業種のSNS活用による顧客・売上げアップの事例などももちろん参考になりましたが、自分の感覚の盲点だったのは、パート・アルバイト・新入社員教育にスマホを使うという事例でした。具体的には短時間の「動画マニュアル」の使い方が紹介されていました。リフォーム会社の視察会で訪問した原田左官店様では、職人の技術を教えるのに「モデリング」という名称で熟練の職人の実務をビデオに撮って真似させるということをやられていましたが、スマホを持っているので、映像が簡単に撮影も再生もできるのですから、この方法は汎用性があります。

 商売人の精神には「顧客のために」が根底にありますし、マネージャーの精神には「社員のために」が根底にあります。すっかり普及したスマホですが、活用領域としてはまだまだ余白が99%だと思います。スマホは作れなくても、スマホを活用した商売繁盛の仕組みは作れます。

 日々身近なところで起こっていることを、この雑誌のサブタイトル「お客様に最も近い商売の道具が生み出した不可逆的変化」として捉えて、自ら「不可逆的変」を先導していくことが大切です。 


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