ビフォーアフター社長日記

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ホームページと懸場帳(かけばちょう)


 今の若い人は知らないと思いますが、僕が子供の頃は背負い行李に薬を詰めた置き薬の行商が、年に1度くらいでしょうか、定期的にやってきていました。家庭に置いてある薬箱の中身をチェックして、使った分を精算して、なくなった分をまた詰めて、小さい子供には風船やらのおもちゃ類をおまけに置いていくことが日常のヒトコマとしてありました。いわゆる富山の売薬です。このような置き薬業者が回る地域は「懸場」(かけば)と呼ばれて、家族構成も含めた得意先台帳や集金などの取引履歴をまとめた資料を「懸場帳」といい、商売の肝となっており、高値で取引されることもありました。置き薬業はリピートビジネスですから、顧客リストが千金の値を持つわけです。
 
 さて、住宅リフォーム業もリピートビジネスですから、顧客名簿は「懸場帳」です。「懸場帳」に対して、ニューズレターなどの単純接触行動をとって、反響を得ている住宅リフォーム会社は受注動向にも安定感があります。

 話は変わりますが、僕は最近WEBマーケティングのコンサルティング現場で、ホームページの役割に対する認識を改めましょうと話しています。ホームページが住宅リフォーム会社にもたらしてくるものは3つあって、それらは以下です。

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1)接点を作ってくれます。
2)ポジションを作ってくれます。
3)名簿を作ってくれます。

 「前から言っていることと変わらなくない?」と突っ込まれそうですが、3)の中身が変化します。

 「名簿って、反響でしょ?」と言われそうですが、それは反響後に見込み客リストができるということで、そのこと自体は今後も変わりません。では何が変わるのか?ですが、「その見込み客名簿の人が自社ホームページに、いつ来ているのか?どこを見ているのか?案内メールが開封されたか否か?」など、いままで顕在化しなかった見込みのお客様個人の動きが見えるようになるということです。ホームページに懸場帳が組みこまれて追跡しているイメージです。

 昔からあるように懸場帳が「紙の時代」を、「懸場帳1.0」と呼んだとしたら、「電子データ化の時代」はDMやメールマガジンの発送を行ったり、その送付や反響履歴をコンピューターで管理できるようになりましたが、それが「懸場帳2.0」です。そしてホームページに懸場帳を組み込んで住宅リフォーム会社側からのアクションに対する反応や顧客の動きをホームページで追跡するようになる時代を「懸場帳3.0」と勝手に呼びたいと思います。仕掛ける側が得られるリターンのボリュームは桁外れに大きくなっていきます。


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