ビフォーアフター社長日記

世界一のDERUKUIになり、お客様と社会の向上に貢献します

絞り出すほどの思考と工夫を継続すること


 回転寿司の市場規模は年間約6000億円で、「スシロー」「くら寿司」「はま寿司」「かっぱ寿司」の四天王が市場の約75%を占めているそうです。M&Aも盛んで低価格で競争を勝っていくには「規模の経済」が必要なのだとあらためて思います。その中でナンバー1は「スシロー」で全国492店舗、売上高1551億円ということなので、1店舗年商3億円、日商100万円近く、12時間営業だとすると1時間あたり8.8万円、客単価1000円だとすると1店舗に平均90人近くが毎時間入っていることになります。すごい集客力です。

 TBSテレビゲンバビトでスシローの現場を支える3人をとりあげていました。仕入れの達人、商品開発責任者、回転寿司総合管理システム開発者、どの人も素晴らしい仕事をしていますが、お客様の目にさらされる寿司などの商品開発は興味深かったです。スシローのメニューは120種類以上あるそうです。年に4回のメニュー変更が行われ、期間限定メニューなどもあり年間に約600種類以上の新商品が誕生しているといいます。

 そうしたメニューを生みだすのが「ザ・リッツ・カールトン」の料理人だった吉田さんという方なのですが、吉田さんの現場は毎週新作料理を10種類以上作って、社長や役員・幹部に試食してもらいます。そうして年間600種類のプレゼンを行って採用されるのは65種類、約1割です。テレビ収録の日のプレゼンは全品却下という結果に終わっていました。しかし、それでも早速翌週のプレゼンのための準備に取り掛かっていました。回転寿司のメニューであり、一皿100円という制限もある中、毎週10品を考案し創り出すのは至難の業と思います。本当に絞り出すという感覚でやっているのではないかと推測されるのですが、その中から1割が新メニューとして生み出されるわけです。

 絞り出すほどの思考と工夫を継続すること、ここが勝者でいられるポイントなのだと思います。


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