氷の上をすべるには、スピードを出すことが安全である(エマーソン)
人・モノ・カネ。これが経営資源だとしたら、大きな会社、人気のあった会社、儲かっていた会社
はずっとそれを維持できるはずですが、現実は栄枯盛衰が激しくあります。我々のような小さな会社が少しでも成長するためには、人・モノ・カネ以外の経営資源を活用する以外にないのですが、そんなものがあるのでしょうか?
思想家エマーソンの言葉はもうひとつの資源を気づかせてくれます。
「氷の上をすべるには、スピードを出すことが安全である」
氷上をすべるスケートは遅いとバランスを取るのは難しく、安定するにはスピードを速める必要があります。スピードを上げるとリスクが増えるという常識とは逆ですが、氷の上だとまさしくその通りだと思います。私達の仕事にあてはめても同様のことが言えそうです。スピードをあげると、結果が雑で質が低く、要件を満たさないような気がしますが、時間をたっぷりとかけたり、迷ったり、立ち止まったりした仕事のやり方に比べれば、スピードが速い分、修正が繰り返しできるので要望に近づける可能性は高く、時間当たり生産性は10倍にも100倍にもなります。
「時間当たり生産性 = スピード」
小さな会社が成長していくということは「時間当たり生産性」を上げることであるし、そのためには「スピード」を上げることだということがわかります。
少し長いレンジで考えても、おかしなプライドが邪魔をして時間をかけてこだわった「アウトプット品質」は、「アウトプット・スピード」がもたらす価値には到底かなわないんだということを自覚する必要があります。
逆にスピード感がないことはリスク以外の何ものでもありません。
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