ビフォーアフター社長日記

世界一のDERUKUIになり、お客様と社会の向上に貢献します

服のサイズは知っているけど家の情報は知らないですよね


男性のシャツ売り場には、首周りと袖の長さごとに棚がわけられて、そこに何種類かの色や形のシャツが並んでいます。
洋服であれば概ね自分の身体のサイズを数字で理解しています。女性であれば号数ですかね。

知り合いが屋根と外壁の塗装の見積もりを3社に依頼したら、3社とも見積額が違っていたそうです。
そこまでは当たり前ですが、よく見ると「塗面積」が3社とも違っていて困ったんだと話してくれました。
この業界にいる人にとっては「あるある」ですが、知り合いが僕に頼んだのは、「正確な面積が知りたいんだけど何とかならない?図面はないんだよ」ということでした。
自分の持ち物なのに、その仕様とか情報を知らないというのは今までは当たり前のことだったと思います。

既存住宅重視の流れの中で、住宅の仕様や履歴を共通DB化して、関わる人が誰でもアクセスできるようという動きはありましたが、その試みは頓挫しています。
主な原因はその情報を持っている住宅建築会社が情報をオープン化することによる自社のデメリットに懸念を持ったからだと聞きました。
結果として自分の持ち物である持ち家の内容がブラックボックス化しているわけです。

話は変わりますが、所有者不明土地の総面積は、九州の面積(368万ヘクタール)を上回ったという報道がありました。
土地の筆数でみた所有者不明率は20・3%、土地の種類別では宅地が14%、農地が18・5%、林地は25・7%です。
これは全国約10万筆を対象に、最後の登記から50年以上が経過し、所有者が不明になっている可能性がある土地の割合が22・4%になると推定した法務省のサンプル調査とほぼ同じような結果になっています。
このまま推移すると15年後には空家が3戸に1戸の割合になる予定です。
空き家対策特別法が施行されていますが、所有者不明の空き家もこれからどんどん増えることでしょう。
土地も建物も人口減少で利用価値がなくなると資産価値がなくなるので、所持コストを嫌う所有者もいなくなります。
土地や建物の仕様・履歴情報を入れ込む器とWao!レベルの利用メリットがでてくることで、この社会問題が解決に向かうのだったら、そこに挑戦しようかなと思う今日この頃です。


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