ビフォーアフター社長日記

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「良心を押しつぶしてまで儲かりそうなことをやることが耐えられない」(株)有徳 星社長インタビュー


今月のリフォーム産業新聞掲載の対談は、5月3日付けで社長に就任した(株)有徳 星社長。2004年からですので、もうすでに12年のお付き合いです。
有徳社はもともと建材流通の会社でしたが、1980年~90年代の新築150万~170万棟時代から、流通の構造も変わり新築着工棟数も落ちてくる中で仕事が報われなくなってきました。そこで始めたリフォームは現金商売としては良かったものの、今度は仕事の意義を感じることができずに迷っていたところで、我々は出会いました。

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星:住まい手は内装材のリスクも何も知らされていない。今までのお客様に悪いことをしたなと。

小松:それが原点ですね。良心を押しつぶしてまで儲かりそうなことをやることが耐えられないという気持ち。

星:新築も請け負うようになっていますが、我々はリフォームをやっていたからある材料や施工方法では何年経つとこうなるという結果が身にしみてわかっている。だからこそイニシャルコストしか考えないお客様に、本当に節約するならばという話しをします。材料、間取り、工法も納得していただける。さらに環境循環型住宅むくむくはうすに加盟して地球環境視点から未来の子供たちの世代にも責任を持てる家造りも実践できるようになってきた。最近入社した二人の社員さんは「エコで賢い家」を読んで我が社に入りたいとなった人たちなんですよ。

小松:決算も創業来で最良だったそうですが、やりきることで結果が変わってきますね。
熊本大分で大地震でも住まいの確保や住まいの修繕、また住まいの倒壊による死傷者もあり住宅を担う工務店・リフォーム会社の社会的な役割はやはり大きいなと思います。昨年は有徳さんの本拠地である北茨城でも水害がありましたね。

星:みんな困り果てているんですね。その前の東日本大震災のときのことですが、後になって「一緒に悩んでくれて、考えてくれてありがとう」というようなことを言われました。要するにそれだなと。水害のときは水没した家財、畳などの処分に困っている人に仲間と一緒に2週間で300軒くらいお手伝いしました。

小松:災害があると工務店リフォーム会社さんの本業も多忙になりますよね。自分が必要とされていることに奔走できるように会社メンバーの考え方のすり合わせをしておくことが必要です。

星:地域密着という言葉がありますが、宣伝文句ではなく本当に「境町の人たちと一緒に生きていく」という思いが強くなりました。父から社長を引継ぐということはそういうことなんだなという気づきでもあります。


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