ビフォーアフター社長日記

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ジョナサン・アイブ


故ステーブジョブズ氏が「Android は潰してやる。それは盗品なのだ。この件に関しては核戦争になってもやるつもりだ。」と怒ったという話は優れたデザインを真似された憤りとして当然だろうなと思っていましたが、実際のiphoneをデザインした「ジョナサン・アイブ」(リーアンダー・ケイニー著)を読んだら、「核戦争」並の怒りが多少はわかりました。
ジョブズ氏復帰後、ipodなどハードとソフトを融合したデザインで次々とヒットを飛ばし、手元資金は潤沢になったアップル社にとってもiphoneの開発は経営のリスクをヘッジできるレベルではない大きな「ゼロからイチ」の創造だったのでした。

ジョナサン・アイブ氏は最新の技術を踏まえながらiphoneはディスプレイが大切であり、ディスプレイを目立たせ尊重するデザインにしたいと考え、それを現実化していきます。そのくだりが感動的です。

「ジョニーは、縁が見えずにプールの端が海などにつながって見えるセレブな「インフィニティプール」のようなイメージを描いた。」

「たとえば、無限のプールのイメージ、湖の中からディスプレイが魔法のように浮かび上がるイメージだ」

うっとりするようなイメージです。苛烈な経営の中でこのような創造を成し遂げたものとして、その模倣は「盗品」であり、解決のためには「核戦争」も厭わないと言うことになるのでしょう。

ipadが出た頃、「ipad買う?」という話題がよく出たことを覚えています。用途とか目的がない人でも「ipad買う?」という会話をさせて しまったほどの創造の力の源泉が、この本を読んで少しわかりました。世界を変えてしまったアップル社の中心はステーブ・ジョブズ氏であることには誰もが 思っていることですが、実際に世界を変えたアップル製品という工業製品がどのようなチームによって生み出されたかに関しては「ジョナサン・アイブ」を通じ て納得し感銘しました。


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